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iPhoneXはAppleのマルチタスキングに対する回答かもしれない

iPhoneX

発売してから半年以上が経過したiPhoneXですが,私も手に入れてから半年近く愛用しています.

そもそもこの機種にしたのは画面が大きい方が電子書籍とか動画とか見やすいだろうという理由でした. 電車で大学に通学する途中でもちろんkindleなどを開いて電子書籍を読むのですが,実際読みやすいです. 前の機種がiPhone5Sというのもあり,画面サイズの大型化は思った以上に良かったです.

そんな中で,ふとiPhoneXを使った効率の良い電子書籍の読み方に気が付いたので,ここに書いてみようと思います.

TL;DR

メモとkindle(などのリーダ)を高速に行き来できるため,本を読みながらのメモが非常に捗る.

(以降は若干ポエム気味です)

iPhoneXにしかない機能

iPhoneXにしかない機能といえば何でしょうか. FaceID?デュアルカメラ?

Appleは(私の知る限り)新商品には必ず新しいインタラクションを備えています. iPhoneXで変わったことといえば,やはりホームボタンの消失が一番大きかったと思っています. ベゼルレスを実現するのに必要だったとはいえ,これまで操作が大きく変わるきっかけになりました.

ホームボタンを押す代わりに,画面の下端からスワイプする. アプリを切り替えるときには,画面の下端を横にスワイプする.

新しいインタクションでしたが,実際に使うとすぐに慣れました.

画面の下端をスワイプするだけで,kindleとメモを行き来できる

この「アプリを切り替えるときには,画面の下端を横にスワイプする」という操作ですが,これが画期的な操作感を生み出していると考えています. これまでの機種(Android含め)はアプリ間の切り替えにホームボタンのダブルタップやアプリ切り替えボタンのタップが求められており,一つの操作では切り替えられませんでした(Galaxyのように2画面同時表示などで解決した例もありますが…iPadも指4本スワイプで切り替えることはできます). それがこのiPhoneXでは,「親指1本で横にスワイプする」だけでアプリの切り替えを行うことができます.

本を読みながらメモをとるというのはとても有効な読み方ですが,電車の中で行うには紙の本では難しく,タブレットはサイズが大きい,重いといったデメリットがありました. このインタラクションを用いることで,iPhoneXでは「メモとkindleをそれぞれ開き,横スワイプで切り替えながら,メモを取りつつ読む」が可能になります. 実際この手法を採用してからは本を読む効率が格段に上がりました. 電車の中だけでなく,右手が空いていれば本をメモ取りながら読めるので.

マルチタスキングのUI

Galaxyの2画面同時表示やiPadの指4本スワイプなど,様々なモバイルデバイスによるマルチタスキング*1インターフェースが考案されてきましたが,私はiPhoneXのインターフェースが一番使いやすいのではないかと考えています. 画面が小さいので,2つのアプリを同時に表示するのはとても見にくくなります. この画面の小ささという制約の中で,簡易な操作によるマルチタスクを実現したインタフェース. 正直iPadにも欲しいです.

狭い画面の中で複数のアプリを同時使用するのに必要なインターフェースという問いに対するAppleの答えが,iPhoneXによるベゼルレスを生かした横スワイプ切り替えなのではないかと思いました.

*1:ここでは,2つのアプリを直列的に同時使用することをマルチタスクと考えています.なのでアプリを逐次切り替えながら使用することもマルチタスクと考えます